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言われてみれば気になる「宇宙飛行士のトイレ事情」

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人体への影響

無重力空間へ放り出された人間におこる1番の変化、それは「体液の移動と減少」です。
通常、重力の働く地球上にいる私たちの体液は下へ、つまり体の下部へと溜まっていきます。
長い間立ち仕事をしていると足がむくむのはそのせいです。

無重力空間では当然重力が働かないため、体の下部に溜まっていた体液が体全体、それまでは少量の体液しか無かった頭部付近にも流れていきます。

そこで起きる症状が「顔のむくみ」「鼻づまり」「眼球が飛び出すような不快感」などです。
体が不快を感じるという事は脳にSOS信号が送られているという事ですから、脳は体に体液を減らすよう命令を
出します。

その結果、余分な水分を排出しようと尿の量が増えるのです。

無重力空間での水分

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ご存知の方も多いと思いますが、無重力空間で水分はまとまった形となり、浮きます。

水の塊がフワフワと浮くのです。
涙も可愛らしい水玉となりフワフワ。

通常宇宙飛行士はチューブ式の飲料を吸い込み水分を補給しますが、うっかりこぼしてしまうとそれもフワフワ。

どのようなものでも水分は浮きますので、尿も勿論フワフワと浮いてしまいます。

トイレで用を足している最中から浮いてしまうので、用を足し
終わってから処理をしようなどと悠長な事は言っていられません。

それでは、宇宙飛行士はどのようにトイレを済ませているの
でしょうか。

宇宙飛行士のトイレ

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実は、掃除機のようなバキュームを使用して尿を吸い取っています。
トイレ自体は洋式トイレのような形で、そこにバキュームがついて
いるイメージです。

尿はそのまま宇宙空間に捨てるのですが、その際にキラキラと輝く事から「宇宙の蛍」と呼ばれているそうです。

便の方は圧縮し、地球に帰る際に大気圏に放り投げ燃やしてしまう
とのこと。

以上、宇宙飛行士のトイレ事情でした。
ちなみに宇宙へ飛び立つ前に地球上で必ずトイレトレーニング
行われるのだとか。

そして現在ISSでは、2009年5月21日から水再生システム(Water Recovery System: WRS)により尿を飲料水に
リサイクルできる
ようになりました。

若田宇宙飛行士を含む3人のISS長期滞在クルーは、そのシステムを利用した際に記念の乾杯を行なったそうです。
宇宙も壮大ですが、宇宙に果敢に挑む宇宙飛行士や研究者の方々もまた、非常に壮大ですね。