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気になる! 十二単を着たお姫様のトイレ事情

気になる! 十二単を着たお姫様のトイレ事情

テレビで時代劇を見ると、十二単を着たお姫様には優雅なイメージがあります。
彼女たちは十二単を着たまま、いったいどうやって用を足していたのでしょうか。
今回は、平安時代のお姫様のトイレ事情について紹介します。

平安時代のトイレ事情

優雅なイメージがある平安時代ですが、実はトイレ事情はお粗末なものであったと言われています。
衛生状態はあまり好ましくなかったようです。

奈良時代には原始的な水洗トイレが存在していたものの、平安時代にはなかったと言われています。
路地には庶民の排泄物が集められていたり、貴族ですら建物の中にトイレがなかったため、川の上に建てられた小屋の中から川に用を足していたそうです。

しかし、十二単を着たお姫様はそのまま川に行くことができないため、別の方法で用を足していました。

「おまる」のような容器を使っていた

十二単を着たお姫様が用を足す時には、トイレである御桶殿(おひどの)と呼ばれる部屋で「おまる」のような容器を使っていました。
大便用と小便用に分かれていて、大便用に「しのはこ」、小便用に「おおつぼ」が部屋の中に置かれていたようです。
これらには四角形で象牙の縁取りの蓋や台がついていたり、上等なものでは金銀の蒔絵(まきえ)が施されていたり、立派なものが使われていました。

部屋の中で用を足していたため、建物の中はいつでも排泄物の臭いが充満していたと言われています。
華やかな十二単の姿からはなかなか想像しがたい光景です。

十二単で用を足すのは一苦労

十二単で用を足すのは一苦労

見た目は華やかな十二単ですが、用を足すには一苦労だったようです。
一人で用を足すことは到底できません。
最初にお供の女性が打掛をとり、袴を脱がせます。そして長い髪を前に回して帯の間に挟みます。

つぎに「しのはこ」「おおつぼ」の後ろ側に長い取手のあるT字型の支えを備え付けます。
十二単の裾をT字型の支えに掛け、側面を衣装で包み隠しながら「しのはこ」「おおつぼ」の上にしゃがんで用を足していたようです。
当然、自分でお尻を拭くこともできなかったということです。

持ち運び用も

十二単を着ていると、外出した際にも簡単に川の上で用を足せるわけではなかったため、持ち運び用の樋箱(ひばこ)を用いたと言われています。
十二単の華やかな見た目の裏側にこのような苦労があったと考えると、平安時代のお姫様も楽ではなかったのかもしれませんね。