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「お風呂」は仏教とともに日本にやってきた!?

「お風呂」は仏教とともに日本にやってきた!?

日本人は世界でも類を見ないほど「お風呂好き」だと言われます。
欧米では入浴はシャワーで済ます人が多く、バスタブがあってもお湯を張って入浴することはめったにないという家庭が多いようです。
そんな日本人のお風呂文化は、仏教の伝来とともに始まったとされています。
日本のお風呂文化の歴史をひも解いてみましょう。

沐浴の習慣は古来から

日本古来の民族宗教である神道では、古くから滝や川でけがれをはらう「禊(みそぎ)」と呼ばれる沐浴の慣習があったと考えられています。

また、神道ではお湯を沸かすことを「湯を立てる」と言います。
大釜に湯を立て、その湯を用いて神事を行う「湯神楽(ゆかぐら)」は神道における伝統的な神楽の一つです。
神社によって方法は異なりますが、いずれも撒かれた湯を浴びると無病息災になるとされています。

沐浴やお湯を浴びることで心身を清めるという考え方は、古くから日本人の間に根付いていたと考えられます。

お風呂は仏教とともにやってきた

お風呂は仏教とともにやってきた

現在へとつながる「お風呂」は、6世紀に仏教伝来とともに日本に入ってきたとされています。
当時、日本に伝来した「温室洗浴衆僧経」というお経の中に「七難即滅七福即生」という言葉がありました。
これは、入浴によって七つの難を取り除き、七つの福が得られるということを意味しています。

お風呂に入って汚れを落とすことは、仏に仕える者にとって大切な仕事であると考えられ、多くの寺院に沐浴の施設である「浴堂(温堂)」が造られました。
もともとは僧侶のための施設でしたが、寺院に参詣する一般の人たちを入浴させる「施浴」も次第に行われるようになっていったようです。

当初のお風呂は蒸し風呂だった

お湯を沸かして入浴すると言っても、当時は現在のようなお湯に浸かる入浴ではありませんでした。
薬草などを入れてお湯を沸かし、その蒸気を浴堂の中に取り込む「蒸し風呂」だったのです。
その後長い間蒸し風呂形式での入浴文化が続いていく中で、次第に宗教的な意味合いが薄れ、衛生面や楽しみを目的としたものになっていったと考えられています。

その後、現在のように浴槽にお湯を張ってそこに浸かるという入浴形式が一般化するのは江戸時代のことでした。
当初は現在の銭湯のような公衆浴場が利用されており、日本の一般家庭にお風呂が普及するのは1960年代の高度経済成長期からでした。

お風呂はさまざまに形式を変えながら日本人に愛されてきたことがわかります。
しかし、私たちが思い描く「お風呂」の登場は、日本のお風呂文化の長い歴史の中では意外と最近のことのようです。