ホーム > トイレのトラブル > ハイヒールのきっかけ 中世ヨーロッパのトイレ事情

ハイヒールのきっかけ 中世ヨーロッパのトイレ事情

中世ヨーロッパの一般的なトイレは「おまる」

0327_01
 
古代ローマでは、水洗トイレの原点ともいえるトイレが一般的に使用されており、下水の技術も発達していたと考えられています。

しかし、中世に入るとトイレの文化は衰退し、再び元の垂れ流しの
状態
になっていったようです。

一部では公で排泄をすることは恥ずかしいことという認識があり、
一人一台の個室トイレを使用していた歴史もありますが、これは権力と財力があるごく一部の人に限られたものでした。

一般家庭ではトイレではなく「おまる」があり、そちらで用を足していたようです。

一見すると陶器のポットのようなおまるは、排泄物が溜まれば一定の場所に捨てに行かなければなりませんでした。
しかし、次第に窓から捨てることが日常的に行われるようになっていったようです。

中世のヨーロッパの街について

0327_02
 
窓から排泄物が捨てられていた時代、ヨーロッパの都市部では人口が密集して
いました。
3階〜5階建ての建物が軒を連ね、住宅も密集していたのです。

道は常に排泄物で埋れており、住民たちの「今から投げます」「ちょっと待って
下さい」という会話も日常的であったとされています。

道を歩いていると上から排泄物が落ちてきて汚れてしまうことも珍しくなく、
女性をエスコートする際には男性が建物側を歩いていたようです。
 
 

トイレが発達しなかったことで生み出された文化

0327_03
 
日常的に上から排泄物が落ちてきて、下にも多くの排泄物がある状況に対して、中性ヨーロッパの人々は知恵を絞るようになりました。

そのアイデアの一つがハイヒールです。
当時ハイヒールは、男性が履く靴として広まりました。
高いヒールにすることで道を歩いても排泄物を踏まなくて済むという便利グッズだったようです。

他にも日傘を使うことで上から降ってくる排泄物を避けていたという話も知られています。

また、当時の記録では多くの男性が身につけているシルクハットと
マント
ですが、これらも上から降ってくる排泄物にあたらないようにと発達した文化であるといわれています。

その他にも、町の匂いを消すために香辛料が使われていたり、城や高貴な建物では香水で匂いを消していたという記録があります。

今では一般的な嗜好品としていたものも、当時はトイレ問題を解決するためになくてはならないものであった
ようです。